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移植と「土下座」

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 6日(金)01時26分3秒
  2ちゃんねるの投稿を読んでいると、映画の「僕の初恋をキミに捧ぐ」では、
心臓移植待機患者の恋人が、脳死患者の家族に、臓器提供に同意してくれるように頼みに行って土下座するようですが、
原作の漫画の「僕の初恋をキミに捧ぐ」には、土下座の場面はありません。

一方、漫画「新ブラックジャックによろしく」には、医師が、脳死患者の家族に、腎臓提供に同意してくれるように頼んで、土下座をする場面があります。

ある病院の腎臓病患者のために、
同じ病院の救急センターに入院して脳死になった青年の家族に、頼むのです。

初めは倫理的に問題があると思い、非常に強い抵抗感があったのですが、
一度、やってしまうと、ふっきれて、
それからは、救急センターで脳死患者が出るたびに、家族に土下座して頼み、
その病院は、腎臓移植の実績を積み重ねていきます。

この漫画は、たいへん、複雑重厚に移植の問題を取り上げており、実に迫力があります。

「ブラックジャックによろしく」は、これまでにも、新生児集中治療室で治療を受けている、障害のある赤ちゃんに、手術を受けさせるかどうか迷う両親の問題や、精神医療の問題などを取り上げて、そのたびに、反響も大きく、しかも、漫画としておもしろく、ぐいぐいと読者を引っ張って行きます。テレビで放映されたときにも、新生児集中治療室の赤ちゃんの回では、非常に反響が大きくて、2回で終わるはずの話が3回に延長されたほどでした。

一方の「僕の初恋をキミに捧ぐ」ですが、テーマはあくまでも恋愛であって、医療漫画ではありません。
しかし、それがかえってよかったのかもしれません。
毎日、いくつものブログが、映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」の感想を書いています。
そして、脳死と臓器移植の問題について、なにがしかの思いや意見を書いています。
 

RE:根本的な問題

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 6日(金)00時53分30秒
  >家族の話の重要視するとどうしたって、偏ってしまいます。例え国民の90%がそれでいいといっても、それに関わる色々な弊害をわかった上で言っているわけではないと思うので、アンケートなどは意味がないと個人的には思います。

親族優先提供の問題については、まさしく、そうだと思います。
パブリックコメントは、以前にも募集されたことがありますが、賛成が多数派でしたが、それこそ、
>それに関わる色々な弊害をわかった上で言っているわけではない
と思えました。
 

「僕の初恋をキミに捧ぐ」より

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 6日(金)00時48分46秒
  「臓器移植ってさ ほんとうは誰に移植されるのか
教えてもらえないことになってるだろ?
どうしてその規則があるのか 今回のことでよくわかった
知っちゃいけないし…… 知らないほうがいい
……逞(たくま)だってさ 絶対そう思ってるよ
だってアイツ あれ以来 全然見舞いに来ないじゃん?」
(「僕の初恋をキミに捧ぐ」青木琴美著、小学館フラワーコミックス、2008年、第11巻、p.17)

今、臓器移植を取り上げた漫画を二冊、読んでいます。

一冊は、上記の「僕の初恋をキミに捧ぐ」で、心臓移植を取り上げています。

もう一冊は、「新ブラックジャックによろしく」で、腎臓移植を取り上げています。脳死についても触れていますが、生体移植について、鋭く切り込んでいます。

どちらも、移植医療の問題とは、人間関係の問題なのだと感じます。

テレビでは、きのうの夜10時からNHKで放送された、ヒューマンドキュメンタリーで、心臓移植の待機患者3人を取り上げた番組を見ました。

人工心臓で生きている、60歳代の男性。
(移植待機患者として登録したのは、60歳になる一週間前)

もうひとり、20歳代の男性。
彼も、以前、人工心臓を付けていましたが、人工心臓は、血栓ができやすく、そのために、脳梗塞が起こってしまいました。半身不随になったのですが、リハビリテーションでほとんど回復しました。でも、左手は麻痺したままです。その後、彼は、人工心臓をはずしました。でも、待機期間が長引き、また、人工心臓を付けなければならなくなるかもしれない……

60歳代の男性も、やはり、人工心臓に血栓ができて、脳梗塞になりました。幸い、処置が早かったので、助かりましたが、軽い麻痺が残りました。

人工心臓を付けていると、20歳代でも、脳梗塞になってしまうとは……

脳梗塞の症状を見て、私は、母のことを思い出さずにはいられませんでした。

母が最初に脳梗塞の発作を起こしたときには、まだ、70歳代のはじめでした。左半身不随になったけど、リハビリテーションを続けるうちに、幸いにして、ほとんど回復し、日常生活が普通に送れるようになりました。

けれども、それから数年後、二回目の脳梗塞の発作を起こした後は、重い麻痺が残り、右手が動くだけです。それも、自由に動く、とは、言えません。言葉も、自由にしゃべることができる、とは、言いにくい。しゃべるけど、なかなか、しゃべらない。リハビリテーションのときに、「痛い」というのが、一番元気な声が出ます。でも、それしか、言葉が言えないわけじゃない。何かのおりに、「だいじょうぶ? だいじょうぶ?」なんて私が、心配してきくと、「だいじょうぶや。まだまだ死なへん」などと、ちゃんと、しゃべってくれます。

しゃべることがあまりできない。だから、口から物を食べることも、飲み物を飲むことも、できない。

胃婁に頼っています。

テレビで、人工心臓を着けている患者さんと、胃婁を着けているうちの母とが、だぶって見えました。

口からものを食べられなくなったら、そんな人生、生きてる意味がないだろう。
そう思っていたが、実際にそんな人々を毎日介護していると、そんな人でも、
そこに生きているだけで、家族にとって励みになる人もいるのがわかった。

と、いうようなことを書いているブログを見つけて、
そうだ、そのとおりなんだ、
と、私は、思いました。

そう、コメントを付けようかと思ったけど、なんだか、恥ずかしくてできませんでした。

胃婁でしか、栄養分も水分もとることができない。
かわいそう……

でも、それでも、話をしていれば、うなずいてくれたり、首を振ったり、
ときには言葉もしゃべったりして、うちにいた元気な頃と同じように、
まあ、まったく同じとはいかないけれど、喜怒哀楽がある。

何度か、命が危なくなった後に、今の、落ち着いた状態がある。

こうなってみると、それなりの生活がある。

NHKの番組では、人工心臓を着けている60歳代の男性が、
隅田川の花火を夫婦で一緒に見て、
元気な頃は、こんなことはしたことがなかった。
今、こんなふうになってこそ、初めてできた。
と言っていました。

私も、母が入院して、初めて、病院の窓から、夏祭りの花火を見たけど、
うちにおった頃には、どないしても見ることができなかった特等席のいい見晴らしでした……
 

根本的な問題がおざなりに、、

 投稿者:TTT  投稿日:2009年11月 5日(木)23時53分46秒
  スイマセン、細かいことは良く判らないのですが、昨今の話で根本的なことがおざなりになっているようで気になります。
勿論、当事者の家族の話や、医者の話は重要ですが、問題は「倫理観の壁」と「法律の矛盾」をどうするかではないでしょうか?
怖いのは一度越えた硬い壁は、次の壁が硬くなる前に、なし崩しに倒されていきそうなきがしてなりません。脳死=心が無い=死と判断されてしまえば、動けず、しゃべれず、脳死者と殆ど変わらない生活をしている高齢者は死んでいるか?とか、脳死と判断できなかったけれども、どうみても植物人間の場合との区別が殆ど無いこととか、変な議論がしょうらいはじまってしまうのではないでしょうか?
「脳死が死ならこれは死じゃないのか?」といろいろ問題になりそうです。
それに、もし誰かが事故を起こし、相手を脳死にした場合などは、どういった罪になるとか、きまっているのでしょうか?過失傷害?過失傷害致死?脳死と判断され移植が決まっている人を刺し殺したりした場合は?殺人?死体損壊?いろいろな問題が山ほど出るほど、この法律は無理があるみたいですね。
家族の話の重要視するとどうしたって、偏ってしまいます。例え国民の90%がそれでいいといっても、それに関わる色々な弊害をわかった上で言っているわけではないと思うので、アンケートなどは意味がないと個人的には思います。
 

循環器学会が親族優先提供に慎重論

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 5日(木)20時17分43秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091105-00000009-cbn-soci

親族優先提供、心臓は除外を―循環器学会が要望書
11月5日18時59分配信 医療介護CBニュース

 日本循環器学会(理事長=小川聡・国際医療福祉大三田病院長)はこのほど、来年1月に施行される改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定について、心臓移植を同規定の対象から除外するよう求める要望書を厚生労働省の「厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会」の永井良三委員長(東大大学院医学系研究科教授)にあてて提出した。

 要望書では、心臓は生体移植が不可能で、心臓の提供はドナーの死亡を前提にしていると指摘。親族への優先提供規定が施行された場合、自殺や自殺関与、同意殺人などを招く恐れがあると懸念している。

 今年7月に公布された改正臓器移植法では、ドナーが書面で意思表示している場合、親族に対して臓器を優先的に提供できるとの規定が盛り込まれており、来年1月17日に施行される。
 法施行に向け、臓器移植委員会が親族の範囲や具体的な意思表示の方法などを検討している。心臓移植についても今後、同委員会の作業班の会合が開かれ、レシピエントやドナーの基準などについて議論が進められる見通し。
 

11月3日付 毎日新聞のトップ記事の不備=情報操作の結果?

 投稿者:もりけん  投稿日:2009年11月 3日(火)17時57分33秒
   インターネットで本日の毎日新聞記事「ドナーは増えるか:改正臓器移植法の課題/1(その1)」http://mainichi.jp/select/seiji/news/20091103ddm001040009000c.html を読むことができますが、新聞の現物を読んで驚いたことに、1面のトップに掲載されています。私が驚いたのは、先行して取材した読売新聞記者の情報を生かしていないこと、そして「なぜ?」という新聞記事に求められる基本的な項目が書かれていないことです。


ドナーファミリー河原克彦氏の個別事情について、記者は「なぜ?」と問わなかったのか?
 この記事は、1997年の「心停止」ドナーファミリーの河原克彦氏への取材記事から始まっています。河原氏にとって13回忌を迎えてなお、迷いが続くことは記載しているものの、なぜ迷いが続くのかについて書いていない。
 なぜ迷いが続くのか?個別のドナーファミリーの心情を取材しないで、単に表面的に「迷っているドナーファミリーがいる」と紹介してもいいのか?


ドナー家族の心情は多様
 日本臓器移植ネットワークによる「心停止後腎臓提供のドナー家族の思いの分析」
(要旨はhttp://www6.plala.or.jp/brainx/2004-9.htm#20040910B )は、145家族への郵送アンケート調査で返送したのは91家族。約8割が提供してよかったと思っている。
 私は、アンケートに回答しなかったドナー家族に、臓器提供を後悔している人々が多いことも想定しなければと思いますが、回答者の範囲では「心停止後」臓器提供について後悔している家族は少数派になる。
 では、どうして河原克彦氏は迷うのか、その個別の理由を聞いて記事に書かないと、この毎日新聞の記事は「少数派の心情を針小棒大に書いた」と日本臓器移植ネットワークからも反論が出るでしょう。

 一方、法的脳死臓器提供例では、後悔しているドナー家族の多いことが推測できます。7月16日付の週刊文春に、柳田邦男氏の“緊急提言「臓器移植法改正」を問う”が載っていますが、ドナー家族の心情把握等作業班が25家族に手紙を出して面接協力を依頼したところ、応じたのは9家族。面接に応じなかった16家族のうち10家族は「臓器提供に満足しており、過去のことと思っている」人も、「思い出したくない」「話したくない」という人もいる。4家族は無回答、2家族は、臓器移植ネットワークからの連絡そのものを強く断った。面接に応じた9家族は、臓器提供を誇りに思う家族がいる一方で、PTSDになった人もおり多様です。



ドナー家族の心情は、臓器提供だけでなく、個別の全体の事情が反映される
 なぜ、「心停止」臓器提供と法的脳死臓器提供例では、ドナー家族の心情が大きく異なるのか?私の憶測ですが、法的脳死臓器提供では自殺ドナーが多いからではないかと思っています(生前意志表示方式の負の側面?)。臓器摘出時に麻酔が必要なことhttp://www6.plala.or.jp/brainx/anesthesia.htm も、生体解剖と認識をさせるでしょう。
 いずれにしてもドナー家族の心情は、単純に臓器提供行為だけによって、後悔するか、満足するかに分かれるのではなくて、家族とドナーとのかかわり、家族の歴史から、そしてドナーが重症脳不全になり臓器提供を終えた後までの経過の全体によって、それぞれの心情が生成されるでしょう。



河原克彦氏は「臓器提供に同意後の処置」に疑念を持っている
 「心停止」ドナー家族の河原克彦氏については、読売新聞の山田博文氏が「黄色い羽根」ひろがれ―移植希望者たちの挑戦(健友館・2003年)に書いているとおり、臓器提供に同意した後の処置に疑念を持っていることが、迷いが続く最大の理由ではないでしょうか?
読売新聞の山田氏の文章の該当部分はhttp://www6.plala.or.jp/brainx/pediatric_harvest.htm#1998

 これも推測ですが、毎日新聞の取材記者は、このことも聞いている。しかし、記事にしなかった。「なぜ?」を欠落させた無理な記事作りが、異様な1面トップ記事を生んだのではないか?

以上
 

サイエンスカフェ

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 3日(火)09時03分21秒
  「サイエンスカフェ」というものがあり、そこで、去る10月18日に、脳死がとりあげられたそうです。

科学ひろば
http://scienceagora.seesaa.net/archives/200910-1.html
「脳死カフェ」
 

映画の感想スレより

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 3日(火)01時28分8秒
  >「兄ちゃんは生きてる。確かにドナーカード持ってたけど兄ちゃん自身こんな若いうちにこんなことになるなんて思ってなかったはずだよ」

そうだね……ほんとうに……!!
 

2chより映画の感想

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 3日(火)01時24分49秒
  2ちゃんねるの映画板より、映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」の感想を拾ってきました。

僕の初恋をキミに捧ぐ Part10
http://anchorage.2ch.net/test/read.cgi/cinema/1256523772/

373 :名無シネマ@上映中:2009/11/01(日) 22:58:51 ID:WbzuOLpa
よく覚えてないけど
原作は昂の母親が逞に直接心臓提供すると言ってたような


374 :名無シネマ@上映中:2009/11/01(日) 23:13:29 ID:ifZKFng7
原作では昂の弟である律が「兄ちゃんは生きてる。確かにドナーカード持ってたけど兄ちゃん自身こんな若いうちにこんなことになるなんて思ってなかったはずだよ」
みたいなことを母親に言うんだよね。
律は逞の親友でもあるしあそこら辺の場面はつらい。


375 :名無シネマ@上映中:2009/11/01(日) 23:21:35 ID:WbzuOLpa
>>374
昂の母親はなんで逞を指名したんだっけ?
すでに顔見知りだったのか細かい事の記憶が抜け落ちてる


376 :名無シネマ@上映中:2009/11/01(日) 23:27:26 ID:WMd0+huu
今日観てきた。
席いっぱいで一番前の端っこしか空いてなくてそこでみたんだけど
角度のせいか岡田まさきがウエンツに見えたり
原田夏希がハリセンボンの人に見えたりした。

セカチューとか恋空みたいって言われてるけどどっちも見てないから純粋に感動したよ。
繭が土下座してお願いするシーンが一番やばかった。

あと昂さまとタクマ絡みがもう少しあったほうが感情移入できたよね。
死ぬのが突然すぎた。


380 :名無シネマ@上映中:2009/11/01(日) 23:54:02 ID:ifZKFng7
>>375
昂母が逞を指名って何?


382 :名無シネマ@上映中:2009/11/02(月) 00:20:54 ID:UnuuiaXD
>>380
昂の心臓提供をするって逞に直接言わなかった?


386 :名無シネマ@上映中:2009/11/02(月) 01:52:43 ID:LMjg2akI
>>382
指名したというか昂がドナーカードに“心臓”の欄だけに○付けてて
それを昂母が「きっと逞くんのためよ」ってその場でドナーカードに同意のサインして逞に差し出すんだよ。
昂は心臓病で死んだ父のせいで母が苦労してるのを見てたから父を恨んでたんだけど
逞と出会ってからは毎朝父の仏壇に手を合わせるようになって、それが嬉しかったと昂母が涙ながらに話すんだよね。
ちなみに提供する相手に逞が選ばれるけどそれは昂母が希望したからじゃなくてたまたま血液型とかの条件が合ったのが逞だったから。
 

2ちゃんねるより

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 3日(火)00時45分20秒
  2ちゃんねるに、なかなかおもしろい投稿がありました。

ニュース速報+@2ch掲示板(対馬)
http://tsushima.2ch.net/newsplus/
【臓器移植】2月から脳死移植「ゼロ」…法改正で慎重に?
http://tsushima.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1257084461/l50

23 :名無しさん@十周年:2009/11/02(月) 00:48:53 ID:lze+gHWU0
うちの心外のは移植推進派.
管に繋がれた心臓移植待機者を「鎖に繋がれた犬」と例え,なんとかしてやりたいと願ってはいる.

しかしその一方,○授自身の子供にはドナーカードを持たせないというのが現実.


24 :名無しさん@十周年:2009/11/02(月) 00:56:55 ID:wXEcC/f80
>>23
心外の連中は 脳死=人の死 、移植推進 だろ。
(一応、表向きには。  でないと村八分だからな。)

というか、  他人の脳死 = 人の死 と正直に言え>心外
--------------------------------

「心外」とは心臓外科のことでしょう。

>他人の脳死 = 人の死

うん、そうだね。

それと、以下のように思う人も多いと思います。

この私の脳死 = 死

この私のたいせつな誰かの脳死 ≠ 死
 

パブリックコメント募集のニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 3日(火)00時15分2秒
  http://www.cabrain.net/news/article/newsId/25031.html

優先提供の「親族」の範囲などパブコメ募集へ―改正臓器移植法

 来年1月に迫っている改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定の施行に向け、厚生労働省は11月2日、「厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会」(委員長=永井良三・東大大学院医学系研究科教授)の法公布後2回目となる会合を開いた。会合では、作業班からの報告を基に、親族に臓器を優先提供する場合の意思の表示方法などについて意見交換が行われた。厚労省はこの日の検討を踏まえたガイドライン案について、11月中旬から約1か月間パブリックコメントを募集する。

 この日の会合では、事務局が「臓器提供に係る意思表示・小児からの臓器提供等に関する作業班」での3回にわたる審議で検討された内容として、▽親族の範囲▽意思表示の内容▽意思表示の方法▽親族の確認方法―の4点について報告し、意見交換が行われた。

 同作業班で「1人1枚を所持する運転免許証などに記載するのが望ましい」などの見解が出された意思表示の方法について、日本移植者協議会理事長の大久保通方委員は、運転免許証や保険証などに親族への優先提供の記載欄を設けるべきではないと主張。また、東邦大医学部腎臓学教室教授の相川厚委員は、免許証に親族への優先提供欄を設けた場合などに、「『親族』が(レシピエント)登録をしていなくても、病気になっていなくても、おそらく丸を書く人は非常に多い。それは現場を混乱させる原因になる」との懸念を示した。さらに、公立学校共済組合近畿中央病院長の白倉良太委員は、親族への優先提供を希望する意思と共に、優先提供の対象になるレシピエントなどを臓器提供意思登録システム上に登録することを提案した。

 また、同作業班の見解では「親族提供の意思は、単に『親族』と表示することとすべき」とされた意思表示の内容について、「なぜ(特定の親族の)名前を書いてはいけないのか分からない」などと疑問を呈する意見が出されたほか、前回の委員会で「親子と配偶者」に限定するとされた「親族」の範囲については、祖父母や孫、兄弟姉妹などを含む「血族2親等以内」にすべきとの声も上がった。

 次回の会合はパブコメ募集後の年末にも開かれ、ガイドライン策定に向けた議論を進める予定。

更新:2009/11/02 21:39   キャリアブレイン
 

心臓移植と「初恋」

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 2日(月)20時34分32秒
  「僕の初恋をキミに捧ぐ」という映画が、ヒットしているそうです。
この映画の原作は漫画で、心臓移植、および、移植によらない心臓の治療が、
重要なテーマとなっているようです。

映画「僕の初恋をキミに捧ぐ」公式ページ
http://bokukimi-movie.jp/index.html

漫画「僕の初恋をキミに捧ぐ」のウィキペディアより
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%83%95%E3%81%AE%E5%88%9D%E6%81%8B%E3%82%92%E3%82%AD%E3%83%9F%E3%81%AB%E6%8D%A7%E3%81%90

垣野内 逞(かきのうち たくま)
声:石田彰 / 野島裕史
9月13日生まれ、おとめ座のA型。身長は181cm、体重は65kg。家族は両親とコーギー4匹(ももこ・りんご・梨之助・柿之助)。ブリーダーをしている。病気をしていても明るく、頭も運動神経もいい。繭のために心臓移植を決意するが、ドナーが昂だということにショックを受け、移植をやめる。小さい頃から一緒にいられなかった母親に親孝行がしたいと思っている。母親のために学校を辞めることを決意したが、父親の反対によってそのまま在学することになった。
心臓病で激しい運動はできないため、書道部・調理部・文芸部・放送部ほか、あらゆる文化部に所属する。弓道部にも所属。

種田 繭(たねだ まゆ)
声:折笠富美子 / 井上麻里奈
1月11日生まれ、やぎ座のB型。身長は168cm、体重は46kg。家族は両親のみで一人っ子。美人で気が強く、頭も運動神経もいい。馬鹿真面目で、傍若無人ではあるが、前向きで他人思い。父親は有数の心臓外科医で逞の主治医。逞のことが好き。しかし、逞の母親に大嫌いと言われてしまう。心臓移植以外で逞を生きさせることができないかと方法を探し、世界中の心臓病患者を助けることを決意。弓道部所属だが、掛け持ちで女子テニス部にも所属。

鈴谷 昂(すずや こう)
声:関智一 / -
5月5日生まれ、おうし座のO型。身長は177cm、体重は69kg。家族は母と弟・律。
中学寮長で生徒会長。テニス部所属。
繭を好きになるが、諦める。大学生になってからは五十嵐という女子大生と付き合いだす。
誕生日に繭とドライブに出掛けた時の交通事故が原因で、脳出血から脳死状態に。生前、ドナーカードで心臓提供を希望していたため、母親の了承の元、心臓は逞へと移植される予定だったが、母親が心臓の提供を拒否し、心臓移植は中止となった。
--------------------------------

映画を見た人の感想

http://ameblo.jp/nackyman/entry-10378422248.html

主人公は心臓病で亡くなるんやけど、ドナーが現れて助かるチャンスが来るんよね。



でもそのドナーが、交通事故で脳死と判定された同級生。



主人公はドナーが同級生と気付いて移植は受けないって言うんやけど・・・
主人公が発作で危篤に。

彼女としては生きて欲しいからドナーの家族に心臓を提供してって頼みに行くんよなぁ〜。



ドナーの家族は最初は提供するって言うてたんよな。
でも脳死でも涙を流したり、わずかに手を動かしたりした我が子の姿を見て、やっぱり提供出来ないって言うんよなぁ。



彼女の気持ちもわかるし、ドナーの家族の気持ちもわかる・・・・・。



難しいなぁ・・・・・。
--------------------------------

これまで、心臓移植をとりあげた小説や映画では、
なんとかして移植を受けさせてあげたい、
というものや、ドナーの家族がレシピエントをさがして、
ドナーの命のあかしを見つける、というようなものが多かったと思いますが、
この漫画は、脳死患者を目の前にした家族の心情に丁寧に迫っているのかもしれません。

読んでみたいと思います。
 

自己弁護?

 投稿者:白夜  投稿日:2009年11月 2日(月)19時40分36秒
  清水理事のサイトからの引用です。

この巻頭言に対して、大阪府立大の森岡正博先生が開設されているLIFESTUDIES.ORG/JPというサイトにある「脳死臓器移植」専用掲示板に、「現実認識に欠ける日本移植・再生医療看護学会理事・編集委員の文章」と題して、ある読者の方の「この巻頭言は現実離れしている」という感想が掲載されていました。

 私は学会誌の巻頭言というものは、学会誌の中身に対する引き立て役(刺身のツマ)みたいなものだと思います。科学的根拠を詳細に示しながら、論を展開する場所でもないし、文章量にも限りがあるので、本来、本格的な議論の対象とすべきようなものではないと考えています。
 ただ、この文章の中で「反対意見や疑念も含めた形で幅広く議論される日本流の移植文化を育み、定着させてゆかないとならないだろう。」と書いてしまいましたので、理解されていない点や疑念には可能な限り答えておくべきではないかと思いましたし、そのためにこのブログを活用することも可能でしたので、先方の掲示板ではなく自分のサイトに、提示された疑問点に即した形で補足説明と感想に対する感想を述べようと思います。

 まず一つ目の話題は、臓器摘出は草創期から「脳死」前提だったというものですが、1969年に発表された症例や、1978年に報告された症例などを示しながら、

    臓器移植にかかわる看護関係学会の理事であれば、昔から「脳死」臓器摘出の実態に認識があって当然と思うのだが、今回の巻頭言、編集後記には?

 と書いておられます。編集後記を書いているのは別の方なので、そちらはおいておきますが、私は生まれる前や幼稚園児の頃にどのような臓器提供が行われていたのかを見ていたわけではないので、よくわかりません。
 また生体移植に関わる問題にかかわってきたので、脳死判定の問題にとても詳しいとは思っていませんので、不勉強だと言われればその通りでもっと勉強しなければいけないと思います。ただし、少なくとも私が勉強してきた中では、移植医療の世界で、こうした摘出が素晴らしい方法だと称賛されているとは全く思いません。
 今の基準からみれば、適切な方法ではないのだろうと思いますし、こうしたことを避けるためにも法律が制定されたのだと理解しています。今回の臓器移植法改定において「脳死は人の死」とする内容もありましたが、臨床で提供者にかかわる看護職にとっては、脳死判定の方法が変更されたわけではなく、今回の改定との絡みでは、会員向けの文書としてそれほど意識しなくともよい問題ではないかと考えていました。
 念のために申し添えますが、本学会の理事は会員の選挙によって選出される評議員の中から選出されるのですが、その際には「脳死臓器摘出の実態に認識があること」とか、「それを巻頭言に書かなければならない」などという条件があるわけでもありません。

************************************************************************
ここでの指摘を受けての発言は、学会代表として巻頭緒言を書いたとしては、無責任さを感じます。
 

小児脳死臓器移植のニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 2日(月)15時36分44秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091102-00000008-mai-soci

<小児の臓器提供>「対応できる」4割のみ 医療機関を調査
11月2日2時30分配信 毎日新聞

 臓器移植法改正で2010年7月から可能になる15歳未満の小児の脳死臓器提供について、全国の臓器提供を行う医療機関のうち、「対応できる」と答えた施設が約4割しかないことが、毎日新聞のアンケートで分かった。法改正で「脳死臓器提供数が増えると思う」と回答した施設も45%にとどまり、多くの医療現場が課題を抱え、移植の拡大を困難とみている現実が浮き彫りになった。

 7月に改正臓器移植法が成立したのを受け、現制度の下、臓器提供を行う全国の医療機関378施設に調査用紙を郵送。9〜10月に196施設から回答があった(回答率51.9%)。

 小児の臓器提供への対応を尋ねると、「できる」が42%だった一方、「できない」「わからない」が計58%に達した。理由を複数回答で聞くと、「小児の脳死判定は難しい」が48%と最多。小児科の医師不足や、小児救急医療体制の未整備などを指摘する意見も多く、小児臓器提供の実施施設については厚生労働省などが検討している。

 親族が子供の提供に同意するかについては、「ほとんど同意しない」が全体の62%と最も多かった。脳死の原因となる虐待の有無を見抜けるかは、ほとんど、もしくは一部見抜けない、との答えが計68%に上った。

 また、今回の法改正に伴い、子供を含む全体で「脳死からの臓器提供数が増えると思う」施設は45%。「思わない」24%、「分からない」31%だった。

 思わない理由(複数回答)は「脳死での臓器提供への理解が低い」が67%で最多。「『脳死は人の死』と考えない人が多い」「臓器提供を拒否する家族が多い」「臓器提供にいたる手続きが煩雑」がいずれも52%で続いた。

 法改正で「脳死を人の死」と定義したことへの印象を聞いたところ、「医学的に妥当」が63%で最も多かったが、「割り切れなさを感じる」との回答も26%あった。【河内敏康】

 ◇改正臓器移植法

 日本の脳死臓器移植は、97年に施行された臓器移植法に基づき、これまでに計81例実施された。提供年齢を15歳以上に限り、書面による本人同意を必要としているため、海外に比べ提供数が極めて少ない。特に、子供は海外での移植を目指すしか方法がなかった。このため、改正法では本人同意がなくても家族同意だけで提供可能とし、提供の年齢制限をなくして小児からの提供を可能にした。

 ◇法施行前に早急な体制整備必要に

 小児の脳死判定の難しさや虐待の判別への不安、医師不足……。改正臓器移植法の施行を前に、多くの医療現場が重い課題に直面している実態が、毎日新聞の全国調査で浮かび上がった。

 法改正の大きな柱である15歳未満の小児からの脳死臓器提供に関しては、脳死判定への不安の声が上がった。小児は、臨床的脳死診断後も心臓が長期間動き続ける例があるなど、医学的に未解明の部分がある。厚生労働省研究班が小児の脳死判定基準を検討中だが、現場の不安を取り除く基準作りが求められる。

 また、家族が子供の臓器提供を決断するには、医療者側が家族に説明を尽くす努力や、家族へのケアが必要だが、いずれも体制は手薄だ。臓器提供を受け入れた家族の心情に社会が理解を示す土壌も育っているとは言い難い。虐待を見分ける自信があると答えた施設が2割にとどまるなど、現時点では虐待対策も不十分といえる。脳死臓器提供の増加が「負担になる」と答えた施設も7割に達した。脳死が発生する可能性の高い救急医療の現場は医師不足が深刻だ。

 改正法は、本格的な審議が約3カ月と短く、アンケートに答えた医療機関からも「国民を含めた議論ができたか疑問。拙速だった」などの声が上がった。

 アンケートから浮かんだ多くの課題を着実に解決しなければ、たとえ提供条件を緩和しても、簡単には移植医療は広がらないだろう。改正法の全面施行まであと8カ月余り。移植医療の大前提である「国民の信頼と理解」を得る努力と、早急な体制整備の必要性が改めて示されたといえる。【永山悦子、河内敏康】
 

いろいろ検討が始まっていますね

 投稿者:J Shimizu  投稿日:2009年11月 2日(月)14時45分0秒
  てるてるさんが投稿してくださっている通り、親族提供の問題やコーディネーターの増員について、小児の脳死判定を行う医療機関の問題などが新聞でも取り上げられていますね。
法改正を受けて堰を切ったように動き始めた感じですが、もう少しこまめに議論と改善が行われてほしいと思います。(何が改善なのかも難しいですね)

それから、もりけんさんが2009年10月18日(日)09時13分53秒に投稿された私の学会誌に掲載された巻頭言に対する感想については、私が書いていないことについて憶測で書かれている部分が多く、私が思ってもいないようなことを考えていたり、考えていても今回は書かなかったことまで何も考えていないことにされてしまっていて、指摘は興味深いと思いましたが、荒っぽい展開の文章なので残念に思いました。
日々、勉強しなければいけないと思っていまし、巻頭言ですので、記述が少なく物足りないという感想ならわかります。
「現実離れしている」と断じられるのは構わないのですが、自分の認識とあまりにかけ離れたことを書かれているので、何が現実離れしているのか、納得できるだけの説明もされていないと感じました。

拙文について、こちらの掲示板で議論するつもりもありませんので、私なりに補足説明と感想への感想を自分のサイトのブログに残しておきました。

http://www.j-shimizu.net/

 

脳死移植ゼロのニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年11月 1日(日)21時24分2秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091101-00000156-yom-sci

2月から脳死移植「ゼロ」…法改正で慎重に?
11月1日11時7分配信 読売新聞

 今年2月上旬から、国内の脳死移植が「ゼロ」の状態が続いている。

 このままだと、11月13日で空白期間が過去最長(9か月)に並ぶ。関係者からは、7月に可決された臓器移植法改正案の議論で関心が高まったことが逆に、家族や医療機関を「目立ちたくない」という慎重な姿勢にさせたのでは、という声が出ている。

 法に基づく脳死移植は1999年2月以降、81例行われた。空白が最も長かったのは4例目(99年6月24日)と5例目(2000年3月29日)の間。

 今年は1月に4例あり、月別で過去最多だったが、2月8日の実施後はない。心停止後の腎臓提供も2月までに計33例と、例年の倍近かったが、4月以降は例年並みに戻った。

 日本臓器移植ネットワークの調べでは、意思表示カードがあって、各種の事情で移植に至らなかった「潜在的ドナー」は年間約100人で、今年も大きな変化はないという。同ネットは、法改正を巡る話題が取り上げられたことで混乱を招いた可能性があるとし、「家族も慎重になっているのかもしれない」と見る。

 西日本のある移植コーディネーターは、提供指定病院でカードを持つ患者が脳死になっても、心停止まで見守るケースが数件あったとし、「注目が高まる中、医師らも避けたいのかも」と漏らす。

 このほか救急医らの労働実態が厳しく、新型インフルエンザ対策も加わって多忙な影響も考えられる。
 

「親族優先提供」についてのニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月29日(木)18時24分23秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000123-mai-soci

<臓器提供>養子縁組や事実婚は認めず 親族への優先提供
10月27日21時4分配信 毎日新聞

 来年1月17日から始まる親族への臓器の優先提供について、厚生労働省作業班は27日、特別養子縁組を除く養子縁組や、事実婚は親族として認めないとの見解をまとめた。「親族以外に提供しない」など親族限定の意思表示を明確にした場合は無効とし、臓器提供を実施しないとしている。11月の厚労省臓器移植委員会や意見公募を経て、年内にもガイドラインを改正する。

 7月に成立した改正臓器移植法では、脳死や心臓死になった場合、臓器提供者(ドナー)が書面による意思表示で親族に臓器を優先提供できることが盛り込まれた。

 これを受け、作業班は親族の範囲を議論し、その範囲を配偶者と親子に限定することを確認した。その上で、届け出だけでできる養子縁組や、夫婦関係の証明が難しい事実婚は「臓器売買につながる危険性を排除しにくい」などとして認めないとした。ただし、戸籍上も実の親子関係になる特別養子縁組で成立した関係は親族として認めた。

 また、親族以外への提供を拒む意思が明確な場合は、移植を受ける機会の公平性を求める臓器移植法の理念に反するとして無効扱いにする。一方、「自分の子どもへ」などと意思表示した場合、第三者への提供を否定していないと解釈し、親族優先で移植の実施を認める。

 親族への優先提供の意思表示ができる年齢は15歳以上で、臓器提供を受けられる年齢は特に定めない。表示方法は、運転免許証の意思表示シールなどを活用し、「親族」と示してもらうことで一致したほか、現行の臓器提供意思表示カード(ドナーカード)も有効とした。【河内敏康】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00000013-cbn-soci

「親族への優先提供」報告案を大筋で了承―改正臓器移植法作業班
10月27日21時37分配信 医療介護CBニュース

 来年1月に迫っている改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定の施行に向け、厚生労働省は10月27日、「臓器提供に係る意思表示・小児からの臓器提供等に関する作業班」(班長=新美育文・明大法学部教授)の第3回会合を開いた。会合では、事務局が11月2日に開かれる「厚生科学審議会疾病対策部会臓器移植委員会」への報告案を提示、大筋で了承された。

 これまで、作業班で「親族への優先提供」規定について示されていた検討課題は、▽表示方法▽表示内容▽親族の範囲▽親族の確認方法―の4点。
 27日の会合ではまず、戸籍謄本など公的証明書を入手することが困難な場合の親族の確認方法について意見交換が行われ、写真入りの免許証やパスポートなどと親族からの証言を基にして臓器提供の手続きを開始した上で、事後に公的証明書で追完することが可能とされた。

 その後、事務局がこれまでの議論の論点を整理した委員会への報告案を提示した。
 親族の範囲は「親子と配偶者」に限定する方針。養子については、特別養子縁組に限って親族の範囲に含めることとして差し支えないとされたが、事実婚については確認が困難として、移植の場面での「配偶者」は法律婚に限定すべきとの見解が出された。
 意思表示の内容については、特定の親族を指定する意思表示があった場合、「親族一般への優先提供意思と解すべき」との見解が示された。一方で、親族以外の第三者へ提供することを拒否する意思が表示されていた場合は、「臓器提供の意思がないと解し、臓器提供プロセスに移行すべきでない」とされた。
 また、意思表示の方法については、偽造などを防止するため1人1枚を所有する運転免許証などに記載することが望ましいとした一方で、現行のドナーカードへの記載も有効とされた。また、インターネットを活用した「臓器提供意思登録システム」への登録を原則とすべきとの見解も出された。

 報告案は大筋で了承され、最終取りまとめは新美班長と事務局に一任された。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091027-00001151-yom-soci

「臓器の親族優先提供は15歳以上」の素案
10月27日22時20分配信 読売新聞

 改正臓器移植法に盛り込まれた親族への臓器優先提供規定について、厚生労働省臓器移植委員会の作業班は27日、親族への優先提供者になれるのは本人が優先提供の意思を示している15歳以上とする素案をまとめた。

 親族優先の規定は来年1月に施行されることから、同委員会は素案をもとに来月2日に検討し、国民からの意見を募って、年内に運用指針や省令などの改正を行う考えだ。

 素案によると、親族への優先提供を希望する場合、意思表示カードなどに個人名や特定の親族を指定せず、原則「親族」と表記する。親族の移植順位は1位となるが、医学的な適合条件を満たさない場合は、日本臓器移植ネットワークに登録されている第三者に移植される。

 「長女だけに提供したい」など限定的に記載されている場合は、記載されている者以外への臓器提供を拒否しているものとみなし、親族優先の前提となる臓器提供の意思が無いと判断して、提供そのものを認めない。移植を望む親族が複数いる場合は、医学的条件を基に優先順位をつける。

 作業班は、親族の範囲を親子と配偶者に限定することを確認。養子については戸籍上、実子と同様に扱われる「特別養子縁組」を除き対象外とし、事実婚は確認に時間を要することから、除外すべきとした。
 

「誤解」よりも、問題なのは……

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月29日(木)18時10分14秒
  国会での臓器移植法改正の議論で明らかになったのは、
移植医や移植患者団体や移植推進派議員は、
「脳死は死だ」
と言い、移植に慎重だったり反対だったりする人は、
「脳死は死ではない」
と言うのに加えて、移植医よりは移植について中立的であると思われる、
救急医や小児科医の場合は、
「脳死は死だ」
「脳死は死ではない」
「脳死は……」
まあ、いろいろあるということだと思います。

つまり、移植についての利害関係によって、
脳死は死だ、と考えることが、脳死を「理解する」ことだという考え方について、
濃淡があるという事実が、明らかになったのです。

移植医や移植患者団体が、脳死は死だ、とより強く主張すればするほど、
それは、移植したいからだろ、という思いを、強く持ってしまう人が、
たくさんいたと思います。

長期脳死はほんとうの脳死ではない、という主張を強くすればするほど、
それもまた、移植をしたいからだろ、という感想を強く持ってしまいます。

それはジレンマ、パラドックスではないでしょうか。

しかし、脳死は死ではないとしても、脳死で移植してもいいし、
尊厳死してもいいんだよ、という人も、たくさんいるんです。

だから、移植医や移植患者団体は、脳死は死ではないけれど、
移植のために臓器提供してください、と主張したほうが、
むしろ、誠実だと受け取られて、パラドックスもジレンマも解決すると思います。
 

てるてるさんご紹介の記事

 投稿者:森岡正博  投稿日:2009年10月29日(木)10時04分24秒
  下記の記述
_____________
移植のコーディネートを担う日本臓器移植ネットワークでは「脳死に対する誤解も含めて様々な議論があることが明らかになったことで、家族や病院などに、移植に対して慎重な雰囲気を作り出しているのかもしれない」とみる。
___________

「脳死に対する誤解」って具体的に何のことだろう??? (まさか・・・)
 

まちがえました!

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月28日(水)19時34分25秒
  すみません。

事実婚では認められないのは、臓器を提供するほうの話でした。

え、でも……

「親族優先」を、事実婚同士では認めない、っていうわけだから、
提供を受けるほうも、認められないわけね。

つまり、事実婚同士では、提供するほうも、提供をうけるほうも、
認められないわけですね。
 

臓器提供の同意は事実婚でも可なのに

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月28日(水)19時23分59秒
  脳死した人の臓器提供に同意したり拒否したりする権利は、
事実婚でも認められているのに、なぜ、提供を受けるほうは、
差別するのか?

こんないがんだ移植医療制度はなくすべきだ。

親族優先提供規定は撤廃すべきだ!
 

親族優先提供で事実婚差別!

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月28日(水)19時21分29秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091028-00000006-jij-pol

臓器優先提供、事実婚認めず=指名も無効−厚労省作業班
10月28日0時49分配信 時事通信

 改正臓器移植法で来年1月から可能となる親族への臓器優先提供をめぐり、厚生労働省作業班は27日、対象となる親族について、確認が困難なため、事実婚は認めないとする見解をまとめた。特定親族の指名なども認めない方向で、年内に運用指針の改正を行う。
 作業班は、親族の範囲について、親子と配偶者に限定することを確認。養子は特別養子縁組のみ認めることとした。
--------------------------------

金銭や土地家屋など、動産不動産の場合は、事実婚でも、遺言があれば、
相続させることができるのではないだろうか?

そもそも、親族優先提供自体が間違いのもとなのだが、それでも、やるからには、
事実婚と法律婚との差別をしてはいけない!
 

親族優先規定についてのニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月27日(火)18時56分13秒
  朝日新聞
2009年(平成21年)10月27日 火曜日

臓器移植の親族優先
順位づけ・意思表示課題

自分が脳死になったら、臓器を家族に提供したい。改正臓器移植法が来年1月17日に一部施行されると、そんな意思表示ができるようになる。移植を受ける機会の公平性を基本にしている現在の制度から、大きく変わることになるだけに、慎重な運用を求める声が出ている。
(北林晃治)

現行法は、脳死になった人が、臓器提供の意思をあらかじめ書面で示していて、家族も反対しない場合に限り臓器提供できる。提供を増やすことを目指した法改正で、来年7月から、脳死になった本人の意思が分からなくても、家族の承諾で臓器を摘出できるようになる。現在は15歳以上とされている意思表示の年齢制限もなくなる。
「移植を待つ身内に臓器を提供したいという気持ちに配慮すべきだ」との理由から、「親族への優先提供」の規定も盛り込まれた。この規定が1月に施行される。
現在の制度では、提供者は相手を指定できない。移植を受けられる人は、日本臓器移植ネットワークに臓器ごとに登録された患者の中から、医学的な緊急性などを考慮して決められている。
厚生労働省の臓器移植委員会では、法律家や移植医療に携わる専門家らが9月に具体的な運用方法の検討を始めた。これまでの会合で、優先的に提供を受けられる「親族」の範囲は原則「親子と夫婦」間に限定する▽医学的な条件を満たせば優先順位を最上位とする、という2点でおおむね合意した。しかし、意思表示の方法や内容は煮詰まっておらず、移植を受ける相手を具体的に指名できるか、などが今後検討される。
議論の過程では、制度そのものへの疑問も出た。親族への優先提供の規定によって、医学的な緊急度が高くなくても、他の患者を飛び越え優先的に移植を受けられる人が出てくる。同委員会作業班の会合で、町野朔・上智大法学研究科教授は「私は反対していた」と改めて批判した。
心臓に重い病気をもつ患者の中には、長期間移植を待つ人が少なくない。参考人として出席した北村惣一郎・国立循環器病センター名誉総長は「法律で決まった以上、(待機患者が)どんなに重症でも飛び越さざるを得ない」と指摘。会合では飛び越しの問題は深い議論にならなかった。
従来はいつ誰から臓器の提供を受けられるか分からなかったが、今後は家族からの提供に期待を持つ人が出てくるかもしれない。制度の運用次第で家族内で争いになる可能性もある。家族法を専門とする水野紀子・東北大大学院教授は会合で、内容が違う複数の意思表示カードや偽造カードが出てこないよう、本人の意思を確実に確認できる仕組みを整えるよう求めた。
優先提供規定の施行まで2カ月余。厚労省は27日の作業班の会合で、残った検討課題の方向性を示し、11月上旬の委員会で運用指針の具体的内容を詰める。
(本文ここまで)

(あと、挿絵の部分に、次の検討課題が表示されていました)
1.指名を認めるか
例)長男に提供したい

2.順位付けを認めるか
例)最優先は長女、次女は次

3.「親族以外には提供しない」との意思表示は有効か

--------------------------------

>会合では飛び越しの問題は深い議論にならなかった。

そんなことでいいのかなあ。

>従来はいつ誰から臓器の提供を受けられるか分からなかったが、今後は家族からの提供に期待を持つ人が出てくるかもしれない。制度の運用次第で家族内で争いになる可能性もある。家族法を専門とする水野紀子・東北大大学院教授は会合で、内容が違う複数の意思表示カードや偽造カードが出てこないよう、本人の意思を確実に確認できる仕組みを整えるよう求めた。

法律面の問題も重要だし、心理面の問題も、もっと重要視してほしい。

これまで、ブログや掲示板で書いてきましたが、親族優先提供は、本来、避けるべきだし、もし実施するとしても、最小限にすべきです。

まずは医学的緊急性が最優先。

それで、どうしても、親族優先規定を実施するとするならば、同じぐらいの医学的緊急性がある場合のみ、親族優先が許されることにするべきです。

挿絵の部分に掲げられている検討課題は、もっとシビアな、家族間の人間関係がむきだしになりそうです。

それに、親族以外には提供しない、などという意思表示を認めてはいけないと思います。

もしも、それを認めるとしたら、そんな法律を作るのは、世界中見回しても日本だけだ、ということを、とことん、新聞で大々的に報道して、そんな恥ずかしいことはやめましょう、と、みんなが思うように、テレビでも、もう、えせ知識人でもほんものの知識人でもなんでもええから、口を極めて、言い募ったらいいと思います。
 

祈りと迷い

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月25日(日)20時43分33秒
  私には、移植待機患者の気持ちというものは、無人島で、
破船からの流木を待つ人の気持ちに似ていると思うのです。

江戸時代に鳥島に漂着して二十年間生き延びて帰還した、
土佐の長平は、その二十年の間に、他の船からの漂着民も加わり、
一緒に、難破船からの流木などを集めて船を造り、ついに生還したといいます。

その長平は、彼の体験の聞き書きを作っている人に、
破船の流木を待つ間、自分と同じ運命に落ちて、しかも、死んでいく人がいることを、
望んでいるのと同じだと気づき、悩んだと語ったそうです。

それでも、破船の流木を集めて船を造り、故郷に帰り着きました。

無人島の漂着民は、他の船の難破に対して、なんの責任もありません。

同じように、移植待機患者は、脳死患者に対して、なんの責任もありません。

それでも、破船の流木を集めつつ、良心の呵責を感じることも、
救急車のサイレンを聞いて、
脳死患者の発生と臓器提供への同意を望む自分におののくことも、
たいせつなことだと思います。

無人島であほうどりを食べるしか生きるすべのなかった長平とその他の漂着民たちは、
しまいには、鳥たちに対して罪を覚え、故郷に帰ってから、
鳥たちの霊を祀ったといいます。

私は、羽毛布団を作るためにあほうどりを取りつくした人に天罰が下ることが、
仮にあったとしても、
あほうどりを食べて生き延びた漂着民に天罰が下ることは絶対にないと思いますが、
それでも鳥の霊を祀る気持ちは大切だと思います。

ちょっと話がそれましたが、生きることには他の人の犠牲が伴うのが避けられない場合は、
移植にも、そのほかのことにも、自分で気づかないうちにも、いろいろとあると思うので、
自分のたいせつな人に生き延びてほしいと必死で願うことが、
別の誰かが心身ともにつらい、むごい状況に陥ることを望むことにつながる場合も、
あると思います。

たまたま、自分が目にした、わかりやすい例に対しては、
つい、責めてしまいがちですが、実は気づかないだけで、
自分もどこかで同じ事をしているかもしれないし、
想像もしないところで、自分のたいせつな人が、同じ事をしているかもしれません。
 

やすらかに旅立つ

 投稿者:  投稿日:2009年10月25日(日)17時06分45秒
   まったくの脳死移植については素人なので、むずかしい論議には参加できません。
 小さな我が子の臓器移植を待ち望む親の悲痛な叫び声をテレビで観てみなさん方はどう受け止められましたか。私はその姿をみて「吐き気」を催したのです。テレビにはまったく映っていませんが、見知らぬいずこかに別のお子さんが生死をさまよっているのです。我が子を見守る親は事態を受け入れることができず、悩み悲しんでいるのです。脳死として臓器の摘出に同意したとしても親は一生涯そのことに自問自答し葛藤し苦しみ続けなければならないのです。お医者さんにとっては臓器の一つに過ぎないかも知れませんが、その子にとってはたった一つの大切な命のかけらなのです。臓器移植を叫ぶ親御さんの願いは「我が子を何とかして生きさせたい」というゆがんだエコ゛にしか見えないのは私だけでしょうか。
 医療は生きる患者のみを対象とします。逆に病気が治る見込みがないと判断されたならば一切の「医療行為を停止」して自然の姿にもどし、わずかな残り時間を親と子の絆を深める時間にあてるべきです。「生まれてきてよかった」と思われる医療にはやく戻ってほしいものです。
 「おくりびと」という映画をご覧になりましたか。生きるものは誰しも必ず死ぬ。死はまったく普通の出来事なのです。
 このことを深く受け止め「やすらかに旅立つ」ことを祈りたいものです。
 

現実認識に欠ける日本移植・再生医療看護学会理事・編集委員の文章

 投稿者:もりけん  投稿日:2009年10月18日(日)09時13分53秒
   10月14日(水)23時11分30秒 に投稿した日本移植・再生医療看護学会誌5巻1号の巻頭言を読んだ感想を書きます。日本移植・再生医療看護学会誌の全体としては、具体的に臓器移植時のドナー、レシピエントへの対応を検討した論文等は、他の学会誌に発表された文章よりも詳細な検討が加えられており優れていると思ったものの、この巻頭言だけは現実離れしていると思ったため紹介した次第です。



1、臓器摘出は草創期から「脳死」前提だった

 巻頭言は、今回の臓器移植法の改訂で小児「脳死」臓器ドナーが発生すると見込んでいる。しかし1969年の第2回腎移植臨床検討会http://www6.plala.or.jp/brainx/1969.htm#19690717 で弘前大の山本が子どもを凍死させて殺して臓器を摘出したこと、千葉大の尾越が三徴候死の死亡宣告後に心臓マッサージを行い、人工呼吸器を続け、麻酔器もつけて手術室に運び込んだことを発表したように、「死体」臓器の摘出・移植は、最初から「脳死は人の死」を前提として行われてきた。

 弘前大の山本実らが子どもを凍死させたごとく、あるいは福島県立医科大の本多らhttp://www6.plala.or.jp/brainx/pediatric_harvest.htm#1978 が患者のベッド下に人工心肺装置を隠して患者が生存中に冷却を開始したごとく、医者が人を殺して臓器を取ってきた。

 神戸大学医学部附属病院の鶴田 早苗副院長・看護部長も、「綜合看護」39巻第4号p47〜p50(2004年)において、「筆者は以前勤めていた大学病院で20年前も死亡後の死体臓器移植(主に腎臓移植)にかかわっていました(集中治療室、手術室において)。もちろん「脳死による臓器移植」法のできるずっと前のことです。この時、ドナー側の治療に当たる救急医や脳外科医とレシピエント側の移植医の考え方の違いや移植の進め方に倫理的な問題を感じていました。今は現場の細かなことに直接関与はしていませんが、伝わってくる臨床現場の話のなかで“根本的に今も変わっていないなあ”と思うことがあります。・・・(中略)・・・脳死移植医療においては、例外はあっても、移植医にとっては実績を積んでいくことは重要であるし、一方で脳死判定を受けるドナー側は納得のいく尊厳死のプロセスをとりたいと考えます。移植医にとっては移植できる可能性があれば、脳死判定前からその準備(循環動態のコントロール等)をしていくのは常識であり、そうしなければ成功しません。数日前から情報は飛び交います。しかし表向きはプロトコールにそった移植の流れで進められます。ドナーやレシピエントの家族は、当然このような舞台裏は知る由もありません」と内部告発している。

 医者が人を殺して臓器を獲得していることに、その直近にいた看護師も黙認してきたのではないか。

 編集後記でも、学術集会プログラム編集委員が「臓器移植法の改正により脳死は人の死と法律で位置づけられたことは、移植医療に携わる医療者としてこれまで以上に身の引き締まる思いがいたします」と書いている。臓器移植にかかわる看護関係学会の理事であれば、昔から「脳死」臓器摘出の実態に認識があって当然と思うのだが、今回の巻頭言、編集後記には?



2、小児「脳死」ドナーは滅多に発生しない

 日本臓器移植ネットワークが「小児の腎臓移植に関する詳細データ(16歳未満 2008年12月末現在)」http://www.jotnw.or.jp/datafile/offer/pdf/syouni.pdf で示しているように、日本人の脳死認識が改まったと見込まれる1999年以降2008年末までの小児「心停止」腎臓ドナーは16例にとどまる。
 現在でも「脳死」臓器提供施設は、「心停止」臓器提供施設のおよそ半数に限定されている。小児虐待対策ができる施設はさらに限定される。脳死判定の厳格化なども加われば、1年間に1例の小児「脳死」臓器ドナーが発生するか否か、という見通しを持つべきだ(私は脳死判定は廃止すべきと主張しますが)。

 日本移植・再生医療看護学会の関係者は、ほとんどは直接、臓器不全患者(レシピエント候補者)とその家族、そしてドナー候補者・家族に接する看護師でしょう。それならば、目前の臓器不全患者をどのようにしたら延命、救命できるのか、真剣に考えるだろうと思うのですが、巻頭言はそうではない。
 なぜ年間1例発生するか否かという、極めて少数の発生しか見込めない臓器移植に、過大すぎる期待をかけるのか。改悪された臓器移植法が施行されても「死体」小児ドナーが滅多に発生しないことに気づいてから、慌てふためくのか。
 昔から臓器移植に頼らない外科的・内科的治療法を研究する、普及するしかないはずなのです。目の前の病気に苦しんでいる患者に対して、滅多に手の入らない材料を当てにして、倫理的な問題が多い医療の実行を空想しているのが、日本移植・再生医療看護学会のように巻頭言からは想像してしまう。

 およそ医療者ならば患者の利益を考えるはずと思うのですが、こと移植にこだわる医療関係者に限っては、臓器・組織の摘出・移植そのものが自己目的化しているように見えます。



3、誤りのない医療ができない場合の自己規制の無さについて

 巻頭言は「国民やマスコミが私たちに向けるまなざしからは、医療職が『神の如く』患者の予後や背景を見透かし、決して誤りのない医療が提供されることを期待しているかのような印象を持ち、率直なところ違和感があった」と書いている。
 この部分は脳死判定が絶対ではないことについての言及かと想像するが、患者の予後が神のごとく見透かせないのであれば、その「曖昧な予後の推測で死亡宣告は行わない」と決断するのが、神ではない人間が採用すべき対策でしょう。決して誤りのない医療は提供できないにしても、誤りによる被害を局限する工夫をしてもらいたいものです。違和感を感じることで終わっては、どうしようもない。

 実際に脳死判定後に長期間心停止を起こさない小児患者が多数いることhttp://www6.plala.or.jp/brainx/recovery3_15.htm は予後判定の誤りを示し、さらには脳波や自発呼吸が復活した小児患者http://www6.plala.or.jp/brainx/recovery3_15.htm#lazarus までいる。無呼吸テストを2回行った脳死判定例も復活していることは、脳死臓器摘出は生体解剖の危険性をはらむことも示す。軽症患者も含めて、脳死と判定している現状に認識がない。

 生命現象が自然に終止するはるか前に死亡宣告を行うことに加えて、その死亡宣告直後から臓器を摘出するなどを行うことからして「神の如」き行動である。


以上
 

臓器移植関係のニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月18日(日)00時07分36秒
  http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091016-00000015-cbn-soci

特定の親族への優先提供は認められるか―改正臓器移植法で議論
10月16日22時50分配信 医療介護CBニュース

 改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定の施行に向け、厚生労働省は10月16日、「臓器提供に係る意思表示・小児からの臓器提供等に関する作業班」(班長=新美育文・明大法学部教授)の第2回会合を開いた。この日の議論では、特定の親族に対する臓器提供の意思が示された場合に、その意思をどう扱うかが焦点となった。

 前回の会合で「親族への優先提供」規定について示された検討課題は、▽表示方法▽表示内容▽親族の範囲▽親族の確認方法―の4点。このうち、表示内容と親族の範囲について意見交換が行われた。

 表示内容については、主に特定の親族に提供するとの意思が示された場合の取り扱いについて議論が行われた。神戸大大学院法学研究科教授の丸山英二班員は、ドナー本人の意思を生かすために、「特定の人が名指しされていたら、その人を優先すべき」と主張。一方で、上智大法学研究科教授の町野朔班員は、特定の親族が指定されていた場合、「一般的な親族優先提供の意思表示」があったと解釈すべきと述べた。また、東北大大学院法学研究科教授の水野紀子班員は、「死者の意思」は「偽造」が行われる可能性があるとして、特定の人の名指しを行うべきでないと強調した。

 このほか、優先提供が認められる親族の範囲については、国会審議で改正法の提出者が答弁した「親子と配偶者」に限定すべきとの意見が多数を占めたが、兄弟姉妹に対する優先提供が認められない点については合理的な理由が必要との指摘もあり、結論は次回以降に持ち越しとなった。

 次回の会合では、親族の確認方法についての議論が進められるほか、これまでの検討内容を踏まえた論点整理などを行う予定。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091013-00000018-cbn-soci

親族への優先提供、「医師への普及啓発も必要」―改正臓器移植法
10月13日22時1分配信 医療介護CBニュース

 来年1月に施行が迫っている改正臓器移植法の「親族への優先提供」規定について、国民に対する普及啓発方法などを議論するため、厚生労働省は10月13日、「臓器移植に係る普及啓発に関する作業班」(班長=篠崎尚史・東京歯科大市川総合病院角膜センター長)の初会合を開いた。班員からは、一般国民だけでなく、医師に対する普及啓発活動も必要といった意見が出された。

 同作業班は、臓器提供意思表示カード(ドナーカード)の様式や、移植医療の普及啓発方法などを検討する。親族への優先提供規定については、施行が来年1月に迫っていることから、当面はこの規定についての効果的な普及啓発を行うため、周知すべき内容や普及啓発のための手段などを優先的に議論する予定だ。

 初会合ではまず、厚労省と日本臓器移植ネットワークによる普及啓発の取り組みとして、ドナーカードの配布や教育現場での活動などが紹介された。

 その後の意見交換では、親族への優先提供に関するドナーカードの様式について、日本臓器移植ネットワーク広報・普及啓発部長の雁瀬美佐班員が、現在配布されているドナーカードを無効にせず、親族へ提供する旨を新たに書き添える方法を有効にすべきと主張。東邦大医学部腎臓学教室教授の相川厚班員は、インターネットを活用した臓器提供意思登録システムに、親族への提供を希望する旨を登録する方法を提案した。

 また、親族への優先提供規定を国民に周知する方策について、マッキャンヘルスケアワールドジャパンのストラテジック・プランナーの石川晴巳班員が、紙媒体は配布するのが大変だとして、インターネットなど既存のものを活用した広報をすべきと主張。聖マリアンナ医科大脳神経外科学医学博士の小野元班員は、国民だけでなく、現場の医師などに対して普及啓発をしないと混乱が生じるとの懸念を示した上で、「早々に医師に向けて強いメッセージを与えなくてはならない」と強調した。

 次回の会合では、並行して開かれている「臓器提供に係る意思表示・小児からの臓器提供等に関する作業班」での議論の動向を踏まえながら、この日議論となったドナーカードの在り方や国民に周知する方策などについてさらに議論を深めていく予定。



http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091015-00000060-san-soci

脳死臓器移植、8カ月間ゼロ 法改正に伴う議論の高まり影響?
10月15日7時56分配信 産経新聞

 ■推進月間、関係者に危機感

 脳死臓器移植の実施が2月を最後にパッタリと途絶えている。ゼロの更新はすでに8カ月を超えた。7月に国会で臓器移植法が改正されるにあたり、脳死に関する議論が高まりを見せたことが、かえって移植実施を慎重にさせているとみられている。おりしも10月は臓器移植普及推進月間。移植への理解を求める関係者らの努力が続く。

 最後となる脳死移植が行われたのは、2月8日に名古屋市の病院で行われた事例。空白期間は8カ月を超えた。国内で初の脳死臓器移植が行われたのは平成11年。以後11年間で81例の移植が行われてきた。脳死移植が1例も行われなかった最長の空白期間は、14年12月30日から15年9月12日までの9カ月。今回はそれに迫る勢いで空白期間が続いている。

 脳死移植のペースにはもともと緩急が繰り返されてきた経緯がある。空白期間が始まる前の、昨年から今年2月までは、ほぼ月に1件以上のペースで実施されており、関係者らの間からは脳死移植の定着を指摘する声も出ていた。今年1月には4件もの脳死移植が行われている。それが一転しての長期空白。関係者の間で指摘されているのが、7月の臓器移植法改正をめぐる議論の影響だ。脳死を人の死とする法案から、それに慎重な法案までが出され、意見が割れた。

 移植のコーディネートを担う日本臓器移植ネットワークでは「脳死に対する誤解も含めて様々な議論があることが明らかになったことで、家族や病院などに、移植に対して慎重な雰囲気を作り出しているのかもしれない」とみる。移植の意思を示す移植カードは累計で1億2400万枚が配られており、実際に日常的にカードを所持するなど意思表示をしている人は1千万人程度に達しているとみられている。

 臓器移植者やその家族らで作る特定非営利活動法人(NPO法人)「日本移植者協議会」の大久保通方理事長は、「普通では考えられない事態」と空白の長期化に危機感を募らせる。大久保理事長は「臓器提供の意思を示したカードを持っていた脳死者もいたはず。法改正にあたり『いまは積極的にかかわるべきではない』という考えが広がったのではないか」と懸念する。

 一方、脳死移植に慎重な立場をとる「『脳死』・臓器移植を許さない市民の会」の清水昭美代表は「審議不十分のまま採決された改正法への不信感が国民の間に広がり、人々が慎重になっているのではないか。もう一度議論をする機会だと思う」と話している。

 空白期間の裏で、国内では多くの人が貴重な善意にもとづく臓器提供を待っている事実がある。10月は移植医療に対する理解を呼びかける「移植推進月間」。移植ネットワークでは「移植について関心を持ってもらうとともに、家族などと移植について語り合ってほしい」と、ミニコンサートなど各地で啓発活動を行うことにしている。
 

僕のことですね

 投稿者:J Shimizu  投稿日:2009年10月16日(金)12時38分14秒
  久しぶりにこの掲示板を訪れて、「清水理事」って誰の事だろうと思ったら私のことだったのでびっくりしました。

「最も興味深く」読んでくださったということで、ありがとうございます。

私の方は、もりけんさんが会員数150人前後の小さな学会誌の巻頭言を入手されたことの方が奇跡的ですらあり、興味深く、感謝する次第です。

http://www.j-shimizu.net/

 

日本移植・再生医療看護学会の清水理事、臓器移植法改訂についての認識

 投稿者:もりけん  投稿日:2009年10月14日(水)23時11分30秒
   第5回日本移植・再生医療看護学会学術集会が、10月3日(土)に慶應義塾大学・北里講堂で開催されたそうです。プログラム抄録集である日本移植・再生医療看護学会誌5巻1号の巻頭言(首都大学東京の清水準一氏執筆)を最も興味深く読みました。
 どう興味深いと思ったか?先に書いてしまうと、他の方が書きにくいと思いますので、今日は原文の紹介だけにします。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
巻頭言 清水 準一

 日本移植・再生医療看護学会が平成17年に日本移植・再生医療看護研究会として誕生し、今年、第5回学術集会が添田英津子学術集会長のもと、慶應義塾大学病院で開催される。
 添田学術集会長は、日本の臓器移植コーディネーターの草分け的な存在であるが、その臓器移植については、この夏に臓器移植法の改正という大きな話題があった。国内において小児からの臓器提供による移植が実施される可能性が出てきたことにより、これまで渡航移植を余儀なくされてきた待機患児とそのご家族の経済面を含めた大きな負担の回避と生存率の向上が期待される。その一方で、小児の脳死判定に対する疑念や、虐待による脳死患児からの提供の問題、「脳死は人の死」といった死の定義などが、しばしば議論に上がってきたことも記憶に残る。
 国民やマスコミが私たちに向けるまなざしからは、医療職が「神の如く」患者の予後や背景を見透かし、決して誤りのない医療が提供されることを期待しているかのような印象を持ち、率直なところ違和感があった。また日ごろ私たちが接している臓器移植・再生医療が社会を揺るがす存在であることも改めて自覚することとなった。
 法改正に伴う新たな形での臓器提供が行われるにあたり、さしあたっては臓器提供施設での医療の質やご家族・ご遺族へのケアの充実が問われることになり、移植施設の体制整備も必要となるであろう。
 ただ今回の一連の動きを眺めてみると、日ごろから臓器移植が広く理解され、反対意見や疑念も含めた形で幅広く議論される日本流の移植文化を育み、定着させてゆかないとならないだろう。
 6年目を迎える本学会の次なる課題なのかもしれない。
 

昏睡または脳死での出産のニュース

 投稿者:てるてる  投稿日:2009年10月11日(日)16時51分29秒
  http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/world/germany/?1255245560

ドイツで昏睡状態の女性が健康な赤ちゃん出産

 [ミュンヘン 9日 ロイター] ドイツで妊娠13週目に昏睡状態に陥った40歳の女性が、その22週間後に健康な赤ちゃんを出産していたことが分かった。バイエルン放送協会が9日に伝えた。(ロイター)

◇脳死女性の出産例も
・ 英国人女性、脳死診断の2日後に女児出産 - ロイター(1月14日)
・ 脳死女性、78日後に出産 - イタリアに好奇心(2006年6月15日)


[記事全文]

ドイツで昏睡状態の女性が健康な赤ちゃん出産
10月11日13時45分配信 ロイター

 [ミュンヘン 9日 ロイター] ドイツで妊娠13週目に昏睡状態に陥った40歳の女性が、その22週間後に健康な赤ちゃんを出産していたことが分かった。バイエルン放送協会が9日に伝えた。
 それによると、女性は妊娠初期に心臓発作を起こし、昏睡状態に陥っていた。同国南部エアランゲンの大学病院は、植物状態の妊婦が健康な子どもを生んだ初めての例だとしている。赤ちゃんは現在1歳半になっているという。
 病院からのコメントは今のところ得られておらず、母親が今も昏睡状態なのかどうか、自然分娩か帝王切開だったかなどは明らかになっていない。
 ほかのドイツ国内メディアによると、14日に関係者の記者会見が予定されている。


ロイター
http://jp.reuters.com/
英国人女性、脳死診断の2日後に女児出産
2009年 01月 14日 10:41 JST

[ロンドン 13日 ロイター] 英国人女性が脳死と診断されてから2日後に、未熟児ながらも健康な女児を出産したと、地元メディアが13日報じた。
 女性は、元アイススケート選手のジェーン・ソリマンさん(41)。自宅で転倒して脳出血を起こし、そのまま回復しなかった。

 当地のオックスフォードにあるジョン・ラドクリフ病院の医師団が今月9日、当時妊娠25週目だったジェーンさんに対し、帝王切開による出産を執刀。女児の体重は972グラムだった。

 出産後、ジェーンさんに施されていた延命措置は止められた。女児の父親でエジプト出身のマームード・ソリマンさん(29)は、デーリー・メール紙に対し「母親になるのがジェーンの夢だった」と語っている。


イタリアに好奇心
http://senese.cocolog-nifty.com/koukishin/
2006年6月15日 (木)
脳死女性、78日後に出産

ミラノで、脳死状態となってから78日後の女性が出産した(コリエレ・デッラ・セーラ、6月11日)。

出産したのは、クリスティーナという38歳のエステティシャンで、脳の動脈瘤破裂で妊娠17週目で脳死状態となった。
妊娠4ヶ月目で、去る3月24日のことであった。

クリスティーナの妊娠は、脳死から78日間延長された。10日の朝方、母体の血圧低下、胎児の徐脈が見られたため、帝王切開が決定され、クリスティーナ・ニコレが生まれた。

赤ん坊の体重は713グラムで、新生児集中治療室に入った。

出産の後、法で定められた時間が経過したあと、臓器は移植された。両親が臓器提供に同意していた。

脳死女性からの出産は、世界で11例目とのこと。
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2006年の記事で、
>脳死女性からの出産は、世界で11例目とのこと。

そして、2009年1月の記事で、
>英国人女性が脳死と診断されてから2日後に、未熟児ながらも健康な女児を出産したと、地元メディアが13日報じた。

ということは、少なくとも、日本の国会で臓器移植法改正を審議するまでに、
脳死と診断されてからこどもを生んだ女の人が12人いたわけですから、
そのことを国会で取り上げて、脳死を死とするのかしないのか、
審議するべきでした。

そのときに、それらの脳死診断は正確な脳死診断ではないと、
A案提出議員たちや、あの石井みどり議員が言うのかどうか、
是非、見たかったものですよ。

ちなみに、私は、脳死を死としないで、なおかつ、臓器移植を認めることを、
2000年頃からずっと主張しており、この考え方は、違法性阻却論として、
そもそも1997年の臓器移植法制定前の脳死臨調の頃から少数派意見として
存在しているものです。
 

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